障害者福祉施設転職で給与は低い?ブラックな環境や人間関係を暴露!!

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「障害者福祉施設転職で給与は低い?ブラックな環境や人間関係を暴露!!」

障害者福祉施設では身体的・知的・精神的障害をもつ人を対象にしたサービスです。
自立した日常生活を送れるような訓練を受けたり、相談を行います。

しちなみに一般的に「介護福祉施設」としてイメージされる高齢者介護施設は、老化や怪我・病気などで介護が必要になったお年寄りのお世話やリハビリを行うのがメインです。

どちらでも介護職員が働いていますが、仕事内容には差があります。
障害者福祉施設の利用者は、「高齢者介護と違って比較的年齢の若い利用者もいる」というのが、働くうえで一番の違いでしょう。

それはつまり、高齢者介護の経験がある介護職員であっても、今まで通じていたケアが通じないシーンが出てくる、ということです。

障害者福祉施設に転職した人は、そのイメージと現場のギャップに驚く、実態を解説しよう!

目次でわかる障害者施設

高齢者介護と違う「障害者支援」実情を解剖!

最近『障害者福祉施設』に興味があるんだけど、高齢者介護より仕事楽しそうよね。
身体介助も高齢者よりは楽そうな気がするんだけど……。
それは考え甘すぎっすよ!
身体介助がないだけで楽って思わないほうがいいっす!
友達で『障害者福祉施設』勤務の奴いるけど、精神的負担が半端ないらしくて、久々あったらやつれてた……。
シンゴの言う通りだぞ!脳マヒや四肢欠損といった障害を持つ人の介護だってあるんだ。
全く身体介助がないってわけじゃないぞ?
障害のレベルも軽度から重度と人によって異なるし、何より高齢者介護と違って若い人が多いから、介護施設で通用したケアでは通用しなかったりと振り回されることも多々あるようじゃの。
え~……本当にそんなに大変な所ばかりなのかしら……?
漠然としたイメージで浮かぶ仕事内容と、実際の仕事内容のギャップが大きいのが障害者福祉施設じゃ……。
しっかりと吟味するんじゃよ!

入居、通所、作業所…多用な施設の中で「支援」がベース

障害は身体的・知的・精神的の3つに分けられ、利用者の障害の種類によって必要な知識が変わってきます。

障害者福祉施設のサービスは基本的に生活・仕事・余暇活動の3つに分類され、利用者のできない部分を支えるサービスとなります。

障害って色々あるけれど障害者福祉施設って実際にはどんなものがあるの?
生活介護と就労支援じゃないっすか?
実はその2つの施設の他にとても重要な介助があるんだ!
障害者福祉施設とその役割や必要な介助ををわかりやすく表にしてみたぞ!
施設・介助名 サービス内容

生活介護施設

障害者総合福祉法で「生活介護」と言われているものです。高齢者介護のデイサービスと同じように日中のみ活動支援を行います。「作業所」「生活介護事業所」と色々な呼び方をされています。

作業内容は障害を持つ方が簡単な内職業務を行ったり、運動や体操などのレクリエーションなどで昼間の生活・仕事の基盤を作ることを目的としています。

利用者の持つ障害やその程度により提供する支援内容は変わります。資格はなくてもOKな所もありますが、利用者の障害の種類や程度によっては専門的な資格が必要な場合があります。

就労支援施設

『労働移行支援』は障害を持っている人でも障害者枠などで一般の企業に就職することを最終的な目標としている施設です。


働くことのできる状態の方で就職を希望している場合にPC操作や面接などの指導を行い、本人が望む職場への斡旋を行うことも。仕事が決まってからも職場になじめるよう悩み相談なども行っています。

 

『就労継続支援』は一般の企業への就職が難しい人へ仕事を確保して給与を支払う施設です。

雇用型の『A型』と非雇用型の『B型』に分かれています。お金の稼ぎ方は施設により異なります。

主な業務の一例ではお弁当の販売やパン屋の経営、ブドウの栽培を行い、ワイン製品などを作るなど。

『就労継続支援』で働く職員は利用者への対応の他に施設で行っている仕事の知識を自分も学び、利用者の指導を行うこともあります。

移動介助

障害を持っている人が買い物に行ったり、映画やディズニーランドなどの施設に行きたいという要望をかなえてあげる仕事です。

障害ごとに使うことのできるサービスの名目は次のように異なります。

・視覚障害:同行援護
・知的・精神障害:行動援護
・どの障害でも可能:移動支援(地域生活支援事業の一部)

同行・行動援護の仕事は専門資格や経験年数が必要になってきます。

しかし移動支援の場合には介護福祉士・介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の対応も可能です。

へぇ~。色々と細かく分かれているのね。
でも障害者施設って全て日帰りタイプなの?
通所の場合と入居、どちらもあるな。
入居の場合は状態が落ち着いているなら月に何回か自宅に連れて行く家族も多いみたいだぞ。
入居もあるってことは、やっぱり重度だと身体介助もあるんすか?
そうじゃの。
食事や入浴・排泄など一人でできない利用者の対応は必要になってくるから、身体介助もあるんじゃ。
1日のスケジュールってどんな感じなのかしら?
じゃあ、障害者福祉施設で働いている介護職員のタイムスケジュールを見てみよう!
日勤の場合
時 間 業務内容

8:30~9:00

業務の申し送り

9:00~10:00

朝の身支度、行為・排泄介助、正式、口腔ケア、メンタルチェックなど

10:00~12:00 

日中の活動支援、掃除支援、食事の準備

12:00~13:00

昼食の介助、口腔のケア

13:00~15:00

後片付け、作業支援や見守り、排泄介助、リネンなどの交換

15:00~16:00

入浴介助や洗濯の支援

16:00~17:30

日報作成、業務の申し送り



夜勤の場合
時 間 業務内容

16:00~18:00

業務の申し送り、排泄介助や食事の準備

18:00~19:00

夕食の介助、口腔のケア、食事の後片付け

19:00~21:00 

就寝の準備や着替え・排泄などの介助

21:00~1:00

業務連絡報告書の作成、排泄介助や利用者の個別対応、巡回、食事用エプロンの洗濯

1:00~5:00

仮眠、巡回、排泄介助や眠れない人への対応

5:00~6:00

巡回、見守り、排泄介助や個別対応

6:00~7:00

朝食の準備

7:00~8:00

朝食の介助、口腔のケア

8:00~9:00

食事の後片付け、業務報告書の作成、業務の申し送り

うわぁ…昼間はまだいいけど、ほとんど老人介護施設と変わらないような……。
じゃろう?作業支援や後片付けなどやる事てんこ盛りなんじゃよ。
利用者の金銭管理や事務仕事もあるぞ!

障害者福祉施設は高齢者介護施設よりも若い世代が多く、その障害の種類や介助の必要なレベルも一人一人異なります。
障害者福祉施設には精神的な障害を持つ人もいるためなかなか気が抜けない施設もあるようです
そして比較的自由に動き回ることができるため、利用者同士のもめごとなども起こりやすいため、職員がそういった問題に対処する必要があります。

利用者の所持金の管理もあり、作業所では職員が仕事内容を利用者に伝えることも多いようです。

……想像以上に仕事量ありそうね……。
カオリさん、どんだけ甘く考えたんっすか……。
(そんなに甘い仕事世の中にはないって……)

障害の種類や程度で介護レベルや資格が変わる

施設は日常生活の介助を行う『生活介護施設』、就労のお世話をする『就労支援施設』があり、利用者の障害の種類や介護レベルの度合いにより必要な介護や資格が変わります。

介護やリハビリを行う側にもさまざまな知識が要求され、時には介護職員が利用者に色々と指導することもあります。

障害を持つ人が出かけたいときに同行する『移動介助』は、利用者の障害の種類によっては専門知識が必要になります。

障害者施設で働くデメリットは?

障害者施設って……デメリットってどんなことがあるんっすかね?
……いきなりそこから聞くか。
やっぱり高齢者介護施設とデメリット的な部分の違いが気になるわ。
障害者施設もやはり人手不足は深刻なようじゃよ。
昼間利用者の対応だけで手いっぱいで残業するところも多いようじゃ。
さらにサービス残業という言葉があっての……。
うわぁ……。サービス残業キター!!
高齢者介護施設でもブラックだとサービス残業当たり前な所多いわよね……。
高齢者でも痴呆の人がよく暴力振るったりっていうのもあるけど、知的・精神的障害者はちょっとしたことでパニックを起こして、周囲に暴力を振るう場合があるぞ。
しかも時々ものすごいバカ力だす利用者もいるんだ。
うわぁ……。それって必然的に対処するの介護職とか施設にいる職員よね……。
何がきっかけになるかわからない人が多いだろうから、常に周囲に気をつかわなきゃいけないわね……。

障害者と高齢者とで異なる点として、知的・精神的障害のある人はちょっとしたことがっ切っ掛けでパニック状態に陥ることが挙げられます。
一度パニック状態に陥ると周囲に暴力を振るうことも。
お出かけの同行の時には近所の方に迷惑をかけてしまうこともあります。
こうのような利用者の暴力や事件の対応もしなければなりません。

障害者施設は平均給与が低めなのも痛いの。
仕事環境がきちんと整っている所も少ないのも辛い所じゃ。

全体的に給与低め・利用者の暴力の対応もある

障害者施設は全体的に給与が低めです。
施設の環境が整っていない所が多く、人手も足りていません。
入居型の施設では夜勤回数が多い、無理なスケジュールを組まなければならないといったことも。

知的・精神的障害のある人はちょっとしたことでパニックをおこし暴力を振るうことも珍しくありません。

利用者への対応で精神的・肉体的に追い込まれてしまうケースがあるようです。

障害者施設で働くのに向いている人は?

手を差し伸べる

障害者施設での仕事は高齢者介護のように、身の回りの介助やリハビリだけでなく、利用者と同じ作業をすることも多いです。
そのため介護職員側も利用者と共に色々な体験をして、泣き笑いすることのできる仕事です。

利用者と共に色々な体験をしたいと言う人や、人として成長したいという人にも向いている仕事と言えるでしょう。

でもさ、デメリットがあれだけあっても、やりがいを見つけて頑張っている人もいるわよね。
短気だったり、ヒステリー気味な人とか、人を見下すような人には向いてないっすよね。
そうじゃの。
障害者に対して差別や偏見がなく、理解力のある人などに向いている仕事じゃの。
体力も大事だぞ!
それとコミュニケーション能力も高い人・気配りのできる人の方が向いているな。
その辺は高齢者介護も同じよね。
やっぱり利用者とコミュニケーションとれないときちんと介助とかできないもの。
介助だけじゃないから、自分の得意分野を活かすこともできるんじゃよ。
障害分野の資格を持っていればその分野で活躍しやすい環境でもあるんじゃ。
無資格・未経験でも募集している所もあるから、経験を積みたい人や障害者施設に興味のある人にも向いてるな!

障害に対して偏見がなく理解力のある人に向いている

次のような人が障害者施設での勤務に向いていると言えるでしょう。

障害に対して偏見や差別的な考えがなく、理解力のある人
・コミュニケーション能力の高い人
・気配りのできる人や優しさ・思いやりのある人
・障害分野の資格を持っている人
経験を積みたい人や障害者施設について興味のある人

実録:こんな施設ではもう働きたくない!体験談・口コミ

体験談:仕事内容の割に薄給で割に合わない 

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仕事内容の割に薄給で割に合わない  (20代 男性 介護職員)

デイケアから作業所職員に転職して3ヶ月ほど経ちます。
今いる施設は成人だけで子どもがいないから楽かと思っていたんですが、全然そんなことなかった。
障害についての知識あまりなくて今の作業所に就職したのですが想像以上にハードです。

自分の働いている作業所、知的障害や精神的障害の人がメインなんですが、普通なら全く気にしないことでスイッチ入っちゃって暴れ出す人がいるんですよね。
自分学生時代に運動部入ってたのもあって、暴力関係の担当にされてしまいました。

あと精神的障害の人への対応もかなり気をつかうし、仕事中は気が休む暇がないです。

日中は利用者対応で手いっぱいなので事務関係の業務はサービス残業時間にこなしてます。
休日も会議とかで呼びだされて潰されても代休ないし、その分の手当てもなく、月18万。
仕事内容ハードなのにこの給料は割に合わないと思う。
うわぁ……。そんなに頻繁に暴力ってあるのかな。
スイッチの入るものって人それぞれっすからね……。
きちんと利用者の性格を知ってコミュニケーション取れてないってことなんじゃないっすか?
この作業所の他の職員の対応がまずくて暴れてる可能性もあるんじゃ…… 。
しかもサービス残業、代休なしとかもうブラックとしか思えない……。
給料安すぎ。
転職時にその作業所がどういった障害の人が利用するか、給料等をキチンと確認してなかったの失敗だったんじゃな。

体験談:入職2日目から身体介助までさせられています 

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2人体制の夜勤が怖い (30代 女性 生活介護職員)

ショートステイで働いていた経験が活かせるかなと、以前から興味のあった障害者施設に転職して1年です。独学できる範囲で障害について色々勉強はしているものの、なかなか思うように知的・精神的障害の利用者さんと上手くコミュニケーションが取れません。

生活支援で入所タイプなので当然夜勤もあります。
そしてうちの施設は20~50代の身体的な障害の人と精神的障害の人がいるんですが、30人ほどを2人でみなければならないんですよね。

昼間は他の職員もいるけど、夜間に暴れたり、自傷行為されたりしたときの対応がつらくて、毎回夜勤担当日は「何かあったら」と精神的に怖い思いをしています。夜になると暴れる利用者さんもいるので……。

最近はストレスからか眠れなくて睡眠薬処方してもらってるんですが、先輩で鬱になっちゃってる人もいるようです。
老人相手にするのと精神的障害の人との対応は全く違うから大変よね……。
コミュニケーション取れないと相手が何をしてほしいのか、どうしてほしいのかもわからないし……。
介護と同じで人手不足だから夜勤も人数が少ないんっすね……。。
介護職員側がストレスで眠れない、っていうのもよく聞く話だな!
少しでもストレスをどこかで発散できればいいんじゃが、原因が仕事だったなら転職するしかなさそうじゃの……。

どの施設が働きやすい?介護施設とどう違う?

障害者施設はどのタイプが働きやすいのか?
施設形態を比べてみよう!

訪問VS通所VS住居

 働きやすさは…

◎通所
〇訪問
△住居(ショートステイ)
やはり通所や訪問型の施設は働きやすさが一番!
住居型と比べると離職率もかなり低いんじゃよ!
でもショートステイは多くの人と出会えるのが楽しい!って思えるならアリね。

ただ、身体介助が多いから訪問型と比べると身体のキツさも倍になっちゃうけど。

介護施設VS障害者施設

仕事で学べることの多さは?

◎ 介護施設
◎ 障害者施設
介護施設も障害者施設も、人との関わり方が大切じゃし、それぞれの体や精神状態にあったケアをする必要がある。

どちらも覚えることはてんこ盛りじゃ!
高齢者と障害者の対応方法はそれぞれ異なるけれど、身体介助や精神的な助けになるっていう点は同じだものね。
どちらも利用者さんからも学ぶことも多いわ!

結論:こんな障害者施設に気を付けつつ、転職すればいい職場!

結局のところ……
障害者施設って夜勤が多かったり、仕事で精神的な負担の大きい施設・お給料の安い施設はNGってこと?
まぁそう焦るな。
人手不足とはいえ、負担の少ない施設や、職員の人間関係のよい施設はある!
だから、転職するときの施設見学や、他の施設との見比べながらの転職活動が大事なんじゃよ。
ひとつ言えるのは、ハローワークだけで転職活動するのはやめた方がいい!!

無料で求人が出せるから、ブラックな施設も混じっている。
ハロワの職員が現場を見てるわけでもないので求人票に書いてあることは信頼できん。

アドバイザーのついている求人サービスを使うのが、いい施設へ転職する一番の近道だ!
おおっ!!さっそく使ってみるわ!
アドバイザーは施設のことをよく知っているので、自分の要望に合った求人を紹介してくれる!
かいご畑スマイルSUPPORT介護マイナビ医療介護なんかをチェックしてみてくれ!
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