デイケア転職が楽だと思ったら大間違い!転職体験談から年収、施設種類まで大解剖

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「デイケア転職が楽だと思ったら大間違い!転職体験談から年収、施設種類まで大解剖」

デイケアは老人保健施設や病院、診療所などへ日帰りでリハビリを受けに行く施設です。
利用者自身が自立した生活を送ることを目的としています。

しかし日帰りだから楽だろうと思っていたら大間違いなんです!

施設には医師や看護師、福祉士や理学療法士・作業療法士などといったセラピスト、また栄養士などデイケアには実に様々な職種の介護職員がいます。
連携が密な分、医療職VS介護職の対立・人間関係など表には見えない苦労や、人手不足で他職の仕事もしなければならないこともあるんです。

今回は介護スタッフやセラピスト目線で、デイケアで働くことについてお伝えしていきます。

デイケアに転職した人は、そのイメージと現場のギャップに驚く、実態を解説しよう!

目次でわかるデイケア

デイケアの仕事内容が気になるなら必見!介護職・リハビリ職のいろは

デイケアって、やっぱり日帰りだし、リハビリって言っても自立目指してる人が多いから楽そうっすよね~。
何言ってるの?「日帰りだから楽」って短絡的すぎなんじゃない?
病院から退院したばかりの利用者さんだっているんだし、要介護5の利用者さんだっているんだから……。
カオリ君はいいところに気が付いたようじゃの。

デイケアは日常的な生活機能訓練の他に筋力・体力の維持や褥瘡・関節の拘縮の予防もあるから、通所とはいっても介護度の高い利用者も多いんじゃ。
んーでも、リハビリの方が介護より楽そうだから、業務内容がそんなにつらいとは思えないんっすけど……。
甘いな!
セラピストなら利用者のお世話の他に、連携している医師や看護師への連絡のための書類作成やケアプランの見直しも仕事に入るんだぞ?

楽だと思ってたら痛い目をみるぞ!
漠然としたイメージで浮かぶ仕事内容と、実際の仕事内容のギャップが大きいのがデイケアじゃ……。
しっかりと吟味するんじゃよ!

デイケアって、何するところなの?

デイケアと同じように機能回復訓練を行う施設に『デイサービス』があります。

しかしデイケアではデイサービスよりもより医学的な視点から利用者のリハビリを行うのです。

基本的に利用者は、病気や怪我などで入院したり長期寝たきり状態などで筋力の低下などが起きてしまい、日常生活をする上での必要なリハビリテーションを受ける必要があると判断された人となります。

セラピストもいるし、それぞれ分担が決まっているからそんなに大変だとは思えないんっすけど……。
わかりやすいようにデイケアでのそれぞれの職業の役割分担を表にしてみたぞ!
職員 主な仕事内容

医 師


※国家資格が必要

利用者の診療・運動機能検査等


リハビリ計画を立て、指導・助言を行う

看護師


※正看護師・准看護師の免許が必要

バイタルチェックなど必要な医療行為


利用者の施設内の過ごし方を観察し、体調の変化やリハビリの報告・相談

セラピスト


※理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の免許が必要

利用者に対してリハビリテーションを実施する。

計画の確認や見直しを行う。

介護職員


※介護職員初任者研修や実務者研修の修了、または介護福祉士の資格があったほうがよい

利用者に対してのレクリエーションの実行、食事・入浴介助、送迎業務

生活相談員


※社会福祉士、社会福祉主事の資格があった方が良い

利用者へのサービス提供の調整や記録作成

レクリエーションの仕事など

うん、大体どこのデイケアもこんな感じの職員の編成よね。
これだけ見るとはっきり仕事内容別れてるから、やっぱりそんなに大変そうなイメージないっすね。
それは本当に思い込みじゃよ。
実際働いてみるとどこも人手不足で、一人で複数の人を見なければならないから結構大変なんじゃよ。
じゃあ次に1日のタイムスケジュールを見てみよう!
 
一日の流れ
 
おお?入浴サービスもあるんすか……。
そうじゃよ。要介護5の利用者や自宅での入浴が困難な利用者もいるからのう。
それに入浴介助もリハビリを兼ねて行っていることが多いんじゃ。
結構楽そうに見えても、こうやってタイムスケジュールを書き出すと分単位で作業しなければならないみたいね……。
利用者も職員1人に対して1人とはいえないからな!
規模が大きい所だと1人で2人見たりなんてことも珍しくないんだ!

 複数の介護職や医師が連携してサービスを行う

デイケアでは日帰りとはいえ要介護1~5と介護状況の異なる利用者がいます
医学的な視点からリハビリを行うのでリハビリ内容は医師が決定します。

セラピストや看護師などがリハビリにあたり、介護職員が食事や入浴の介助を行いますが、人手が足りないとセラピストや看護師も身体介助を行ったりということもあるんです!

送迎や食事の準備・入浴などの関係で時間も分刻みでの行動が多くなるのもポイントです。

【介護職必見】デイケアは日勤で楽&スキルアップ!?

でもデイケアって夜勤がない分特養やショートステイとかよりは楽よね。
夜勤がないからシフトもそこまできつくないし
確かにそうっすよね~。
利用者の出入りが多いから時間に追われるみたいだけど、夜勤がないと体力的にも楽っすよね!
でも、役割が分かれているからスキルアップは難しそうよね。
デイケアでもスキルアップになるぞ?
デイサービスと違って医学的な視点からケアや身体介助を行うから、より専門的知識がつくんだ!
それにセラピストや看護師など連携することで、今まで知らなかったケア方法なども知ることができるんじゃよ。
スキルアップを目指して資格取得を考えているなら、実際に資格を持った人と組むことで色々見えてくるものもあるんじゃ。
それに資格を活かすことのできる環境だし、利用者の身体状況の改善を間近で見ることができるからやりがいのある仕事だぞ!

 夜勤がないから仕事は楽!スキルアップもできる!

デイケアは日中だけの勤務です。
夜勤がない分体や精神的な負担も少ないので夜勤のあるサービスと比べると比較的楽と言えるでしょう。

またデイサービスよりもより医学的なケアをすることができるので、介護職やセラピストにとってはより深い知識を得ることができるのでスキルアップにもつながります。

そして利用者の身体状況の改善を見ることができるので、やりがいのある仕事と言えます。

【セラピスト必見】急性病院とは違ってじっくりアプローチ!

車椅子会話
このサービスはセラピストがとっても重要だと思うんだけど、実際にセラピストにとってどんなメリットやデメリットがあるの?
そうじゃのう、他の職種とのコミュニケーションや連携をとることに対しての経験を積めるし、じっくりと利用者と向き合ってリハビリをすることができるのう。

それに将来介護分野での独立がしやすくなるの。
他の職種と連携をとることで視野も広くなりそうっすね!
転職時にも介護経験もあるということをアピールすることができるぞ!
でもやっぱり利用者さんの身体状況の改善を実際に目で見て確かめることができるのが一番大きいわね!

 セラピストがデイサービスで働くメリットとは?

セラピストがデイサービスで働くメリットとして下記のようなものが考えられます。

・他の職種とのコミュニケーションや連携の取り方の経験を積むことができ、視野が広がる
じっくりと時間をかけ利用者と向き合い、リハビリを行うことができる
将来介護分野で独立しやすくなる
利用者の身体状況の改善を自分の目で見て確かめることができる
逆にデメリットは……
やっぱり人手が足りない所だと、リハビリ以外の仕事もしなくちゃならないことよね。
最近は専門学校の乱立でセラピストの数も多くなってきているから非常勤の求人が減ってきているようじゃの。

人数が多くなることで業界内での平均給与も少しだが下がっているようじゃ。

セラピストがデイサービスで働くデメリットとは?

セラピストがデイサービスで働くデメリットは主に下記のようなものが考えられます。

・セラピストが増えてきているので業界内の給与が下がり気味
非常勤の求人が少ない
・職員の人数が少ないと身体介助などリハビリ以外の仕事もしなければならない
介護業界はどこも人手不足だから、リハビリ以外の仕事も覚悟しておいたほうがいかもな!

実録:こんな施設ではもう働きたくない!体験談・口コミ

施設ごとの傾向はあるが、人間関係のヤバい施設やブラックな施設は、外から見てもわからない!

実際にデイケアで働いていた人たちの体験談を聞いてみよう!

体験談:職員同士で派閥があって……

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職員同士で派閥ができて連携がうまく取れない (20代 女性 介護職員)

今いるデイケア施設、医師と看護師は仲が良いものの、介護職やリハビリ職は格下に見られています。
ねちねちイヤミを言われたり、仕事を押し付けられたリ、ひどい時には報告すらまともに聞いてくれないことも。
利用者さんのケアについても行き違いが多く、後から変更の連絡がきたりとかなりひどい状況で精神的にかなり参っています。

転職も考えていますが、利用者さんやそのご家族がとても良い人ばかりでなかなかふんぎりがつきません。
せめて連絡事項だけでもきちんとやり取りしてくれればまだ精神的に楽なんですが……。
病院施設によくこういう人いるわよね~……。
医者と看護師が偉くて介護職員とかリハビリ職は下っ端って思ってるような人。
これって、連携取れてないってことは利用者に迷惑かけまくりっすよね。
正直、利用者に対してそういった顔をみせていなくても、裏でそうやって利用者にまで迷惑をかけるような職員のいる施設ってあんまりよくないよな。
一部の人だけでもアレじゃが、医師や看護師全員がそういった考えならブラックと言ってもいい環境じゃの。

体験談:入職2日目から身体介助までさせられています 

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入職2日目から身体介助までさせられています (30代 男性 理学療法士) 

介護業界ってやっぱり男女比率だと女性が多いんですよね。今いるデイケア施設も職員は女性が8割。利用者さん移動などの多少力のいる仕事を任されるのは仕方ないかなと思っていたんです。

でも今のデイケアに入った翌日からいきなり人が足りないから、身体介助までやってと言われたのには驚きました。
自分、リハビリ専門であまり介護の知識や経験なかったんですよ。最初はもう看護師さんや介護職員から怒られながら身体介助やってましたね。

今ではだいぶん慣れたけれど、身体介助とリハビリ両立は身体的にしんどいですね。
これもあるあるっすよね……。面倒な力仕事は男に任せるっていうの。
オレも良くやられるから気持ちわかるっす。
でも、本当に力のある人じゃないと車いすとか危ない時もあるからね。

人手不足で他の業務も……っていうのも割とあるあるだけど、経験もないのにいきなりやらされたりするものなのかしら?
歩行補助や食事の介助程度ならまだ慣れていない人でも大丈夫だろうが……

いきなり入浴介助やトイレ介助させられるならちょっと考えた方がいいな。
職員の出入りが激しくて人手がたりないというのなら、ブラックの可能性もあるかもしれんから気を付けるんじゃよ。

デイサービスとデイケア、どっちが働きやすい?給料がいい?徹底比較!

デイケアは、デイサービスよりアリ?ナシ?
他の施設形態と比べてみよう!

訪問 VS 通所 VS 住居

 働きやすさは…

◎通所
〇訪問
△住居(ショートステイ)
やはり通所や訪問型は夜勤がない分働きやすい!
住居型とくらべると離職率もかなり低いんじゃよ。
だから通所型のデイケアもデイサービスも楽と言えるんじゃ!
でもショーステイならより多くの人と出会えるのが楽しいわよね!

ただ、身体的介助の多いショートサービスだと身体のキツさも倍になっちゃうけどね。

デイケアVSデイサービスVSリハビリデイ

仕事の大変さは…

◎ デイケア
〇リハビリデイ
デイサービス

デイケア、リハビリデイ、デイサービスとどれも昼間のみのサービスですが、より医療的なケアを受けられ、食事や入浴までできるデイケアが一番仕事が大変だと言えるでしょう。

同じリハビリを行うリハビリデイは運動マシンなどを取り入れ、入浴・食事ともになしで2~3時間程度の利用者が多いのが特徴です。

デイサービスは身体介助や食事介助などはありますがリハビリはなく日常生活の介護がメインとなります。
日常生活介助にリハビリが加わるだけでも仕事の大変さ、難易度は上がるんじゃ。
デイケアはさらに医療視点からのリハビリや介護知識も必要になる。

一度デイケアで働いておけば、医療視点からの介護スキルが身について、転職がしやすくなるんじゃ。
資格取得の際にも仕事に結びつく内容が多いから、合格率が上がるぞ!
確かに!
デイケアはキツかったけど、そのあとの介護職人生で役立つことがいっぱい学べたわ~!!

 

デイケアVSデイサービスVS小規模多機能

 仕事が多様で身につくのは…

◎デイケア
〇小規模多機能
△デイサービス

デイサービスの介護支援は昼間のみで、レクリエーションや制作作業などで比較的ゆったりと時間が経過します。

しかし小規模多機能は通所・宿泊・訪問とほぼ1日通しての介護が基本。職員はこのサービスを掛け持ちでこなしていかなければなりません。

デイケアは夜勤こそないものの介助支援の他、怪我や病気、寝たきりで身体能力の落ちた利用者に対し医療的な視点からリハビリを行います。
介護だけでなく、医療的な知識も必要となってくるためデイケアが一番多様性が身につくと言えるでしょう。

デイケアは基本的にそれぞれの職業でやることが決まっているが、現状は介護業界はどこも人手不足じゃ。
セラピストでも身体介助を任されることもあるんじゃよ。

逆に介護職でもリハビリのサポート的なことを任されることもあるんじゃ。
そっかー。自分の専門の仕事だけやればいいってわけじゃないのね。
業務掛け持ちって大変そうだけど、色々と知識やスキルが身につきそうね!
その分、身体的にも大変だけどな!
より医療的な専門知識や介護・リハビリについて学びたいっていう人にはおすすめの職場と言えるだろう!

結論:こんなデイケアに気を付けつつ、転職すればいい職場!

結局のところ……
職員同士の派閥ができて人間関係がぎすぎすしているような施設はやめたほうがいいってこと?
自分の専門分野以外の仕事も任されすぎるところもNGなのかしら?
まぁそう焦るな。
人手不足とはいえ、業務の掛け持ちと言った負担の少ない施設や、職員の人間関係のよい施設はある!
だから、転職するときの施設見学や、他の施設との見比べながらの転職活動が大事なんじゃよ。
ひとつ言えるのは、ハローワークだけで転職活動するのはやめた方がいい!!

無料で求人が出せるから、ブラックな施設も混じっている。ハロワの職員が現場を見てるわけでもないので、求人票に書いてあることは信頼できん。

アドバイザーのついている求人サービスを使うのが、いい施設へ転職する一番の近道だ!
おおっ!!さっそく使ってみるわ!

 

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