介護療養型医療施設の廃止で転職すべき?今後の給料・仕事内容を解説!

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「介護療養型医療施設の廃止で転職すべき?今後の給料・仕事内容を解説!」

介護療養型施設は病床数自体は年々減少しているものの、求人としては募集がまだある施設です。

介護施設の中では、一般的に老人保健施設や特別養護老人ホームなどが高収入と言われていますが、
それらに匹敵するくらい高収入が見込める施設でもあります。

しかしながら、実際に働いている人から得る情報は少なく、同じ介護業界でも謎に包まれた施設とも言えます。

今回は介護療養型施設の収入や勤務内容を徹底解説します!

目次

収入がいい?介護療養型施設ってこんなとこ

介護療養型施設って名前は聞くけど、実際よくわかんないんだよねー…
・医療、介護面で長期にわたって療養が必要な人
・医療的ケアが必要でも比較的容態が安定している人

こんな人が利用する施設じゃ。
介護療養型施設は現在移行期でもあり、大変な時期だろう。
だが、現在もまだ求人募集がある施設でもあるんだ!!

介護療養型施設の現状

介護療養型施設は2017年度で廃止になる施設です。 

介護療養型施設の問題点
・医療介入の必要が高い人・低い人が混在している施設
・医療型施設、介護型施設で分かれるが大差がない施設
・医学的ケアがない必要ない人の入所が目立つ
本来は2011年で廃止になる予定じゃった施設なんじゃ。
施設側の対応がスムーズに出来なかったから延期となったんじゃが、まだ求人募集が出ている施設もある…  
今後の動向に注目したい施設っすね。  
介護療養型施設が廃止になる変わりに、新しく医療療養院が設置される!
介護老人保険施設(老健)も受け皿となる予定だ。

仕事内容・収入・施設の状況には、介護に関わるものは注目したいところだ!!

介護療養型施設の仕事内容と収入は?

介護療養型施設は医療スタッフにより医療的ケアがメインとなる施設じゃ。
介護スタッフは食事・排泄の介助等を行い、特別な介護技術は特になく、特別養護老人ホームや介護老人保健施設なんかの介護内容と変わりはない。

注目したいのは、レクレーションやイベントを行わない介護療養型施設が多いことじゃ。
それって楽じゃない?レクとかイベントの準備って正直面倒だし、俺すっごく魅力に感じるんだけど!!
そうかな~…
レクとかイベントあってこそ、利用者と距離を縮められるじゃない?
信頼関係とかそういうのなく介護だけするって、なんか介護にもやりがいを感じられないなぁ…
でも、収入的にはどうなの?レクとかやらなくてよくても、重度の要介護者が多いなら、介護は大変そうなイメージだけど…

介護療養型施設の平均年収は270万~300万円といわれています。 

平均月収の比較
・特別養護老人ホーム 約31万
・介護老人保険施設 約30万円
・介護療養型施設 約27万

特養や老健と比較すると、平均では少ない結果が出ています。
しかし、各施設サービスの収入に占める給与割合を見てみると、介護療養型医療施設が前年比1.2%増加しています。 

これは、老健や特養と比べてダントツだぞ!
収入面は各施設によっても異なるし、これから伸びシロが多い注目施設だ。

利用料も他の施設と比べて高いし、今後受け皿となる介護医療院となっても収入面は高いと見込めるな!!

介護療養型施設の転換後のイメージ

厚生労働省によると、廃止後は3つの施設に分かれることになる!
重症度・病状・必要なケアに沿って分けられる施設を要チェックだ!
■介護療養型施設が廃止・転換後の施設
施設形態 利用対象者
Ⅰ型施設
「介護療養病床」に相当
要介護4~5
容態急変のリスクが高い人
Ⅱ型施設
「老健」に相当
要介護認定の人が利用可能
医療的にも介護的にも安定している人の受け入れ
医療外付施設
「有料老人ホーム」のイメージ
要支援1~
自立度が比較的高い人を受け入れ

  特徴 / 詳細
Ⅰ型施設
「介護療養病床」
に相当
・看取り、ターミナルケアに24時間対応

・医療的重症度が高い人の利用が中心
経管栄養、喀痰吸引など医療行為を常時行うことが出来る医療スタッフが多く配置される見込み。

介護ケアスタッフだけでは対応できない部分を強化するメリット
Ⅱ型施設
「老健」
に相当
・基本オンコール体制として看取り、ターミナルケアを行うものとする
従来の老健は終身制ではなかったため、Ⅱ型施設でも短期入所を想定
医療外付施設
「有料老人ホーム」

イメージ
・独立した居住スペースの確保

・手厚い介護が可能
介護スタッフの配置基準が3:1と充実しているため、必要な介護と自由度の高さがメリットとなる
働く側からしてみても、介助レベルが混在するよりは、しっかり枠決めされたほうがやりやすいし、離職も減りそうね。
まだスタートしていない施設だから、何とも言えないが、将来性を見て吟味する必要があるな…

業界の人員不足を考えると、適正人員の配置が可能かどうかという点を解決する必要がある。
いわゆる「ブラック施設」とならないか、しっかり見極めて転職する必要が出てくるぞ!!
まとめ:介護医療院への移行の現状とは
・廃止になる介護療養型施設の求人はスルーすべき?
 介護療養型施設の過半数が2018年度中に転換予定と言われていますが、残りは期限の2023年までに緩やかに継続していくと考えられる。
 →条件によっては収入アップに繋がる転職になる可能性もアリ!!

・移行後の仕事内容に変化はある?
 受け皿となる介護医療院、老健、移行期を迎える介護療養型施設どこを見ても仕事内容に大幅な変化はないと予想する。

実録!介護療養型施設の実態

介護療養型施設で働く人の声を聞いてみよう!

介護療養型施設へ転職の失敗談

口コミアイコン
(介護職員 30代後半 女性)
特養、老健での介護職経験が長く、介護技術や体力にはそれなりに自信があって転職しました!

私が転職したのは1年前で、すでに廃止になることが決まった後です。
「まだ求人は出てるんだなー」と不思議には思ったのですが、条件もよかったので応募しました。

おそらく、廃止になることで将来的に不安、継続出来るかきわどい、行き先が不明など、うやむやな感じで働く人も少ないのか、即採用されました。

実際働いてみると、はじめは1日の流れにレクの時間や、季節のイベント以外とくに何もないので、「1日慌ただしく過ごさなくていいなんて幸せ~」と思っていました。

ただ、それも数ヵ月立ち仕事に慣れてくると、体中ズタボロです…
介護度が高い人が中心、しかも重度な方が多く、介助度合いが今までとは雲泥の差です!

体力には自信があったのですが、すっかりぎっくり腰が板についてしまい、苦労しています…
<転職アドバイザーから>
介護度が高い人とそうでない人が混在する老健・特養と比べ、全体的に重度の介助を要する利用者が中心の施設です。

ですが、利用者の状況や職員の離職理由などは事前に把握出来る情報でもあります。
転職前の施設見学や細かい交渉ごと、内情調査は1人での転職活動よりアドバイザーがつく転職サイトを利用するのもおすすめです。

介護療養型施設に向いている人とは

・基本的な介護技術をしっかり身につけたい人

身体介護(食事・排泄・入浴)が1日の仕事内容の中心となります。

他の施設のように、レク・営業・送迎・事務処理がない(もしくは少ない)場合がほとんどで、介護に集中出来ます。 

レクレーションやイベントを行う施設が少ないのは、重度の利用者が多いからじゃ。
しかしその分、介護ケアに集中出来るなど、働く側にもメリットがある!
コミュニケーションや信頼関係のきっかけになるレクやイベントを楽しみにしているスタッフも多いから、自分に会った施設か考える必要があるわね。
・視野が広くコミュニケーション能力が高い人

介護スタッフと医療スタッフが混在する職場になります。

一般的な施設より日常で関わる医療スタッフの職種も多岐に渡るため、円滑に業務を進められる視野の広さやコミュニケーション能力が高い人が活躍出来る施設です。 

まとめ:ブラック介護療養型施設を選択しないポイント
介護療養型施設は、100床に対して医師3名(うち1名常勤)、看護師17名以上、機能訓練士、薬剤師など医療スタッフが多く関わる現場です。

一般的な介護施設とは違った職場環境になるので、それなりに覚悟を持って転職が必要です。


ですので、内情調査はしっかりと!
業界に精通したアドバイザーがつくサービスは、転職時だけじゃなくて転職後も安心です。

介護療養型施設を徹底比較!

他の施設と介護療養型施設には、それぞれメリット・デメリットがあるぞ!

他の施設との比較

・仕事の大変さ
介護療養型施設
 >
 
介護老人保健施設
要介護の利用者のうち、特に重度な利用者が集中する介護療養型施設は、老健より介助が大変な場合がある。
介護療養型施設
 < 
特別養護老人ホーム
介助以外にやることが多い。(イベント準備、レクレーションの準備、送迎、営業、事務など)



・看取り・ターミナルケア
24時間体制のターミナルケア
(介護療養型施設)
24時間体制でのターミナルケアが可能です。
利用者からはターミナルケア加算が付きますが、従事者には特に収入につながる部分がありません。
オンコール体制のターミナルケア
(介護老人保健施設、訪問看護ステーションなど)
緊急時に対応するオンコールでは、施設勤務以外でも24時間呼び出しがあれば駆け付ける必要があります。
オンコール手当等が付く場合がほとんどです。



・居宅介護
在宅療養がメイン
(看護小規模多機能型居宅介護)
利用者のメリット・
デメリット
メリット
住み慣れた自宅での療養をメインに、通所や短期入所などサービスを組み合わせて利用も出来る

デメリット
サービス提供範囲が狭く、利用可能地区にない場合が多い
家族のメリット・
デメリット
メリット
在宅療養の不安を補う手助けになる

デメリット
定期利用とオンコール対応がメインになるため、いざというときの不安は残る

従事者のメリット・
デメリット
メリット
医療的ケアがメインになるので、医療スタッフの新しい働き方としての位置づけが増える

デメリット
1人で対応するケースが増えるため、1人あたりの負担が大きい

 

 

施設療養がメイン
(介護療養型施設)
利用者のメリット・
デメリット
メリット
24時間体制で必要なケアを受けることが出来る


デメリット
一般的な介護施設よりも費用がかかる
家族のメリット・
デメリット
メリット
24時間体制で必要なケアを医療・介護の専門家にお願い出来る


デメリット
対象地域に施設があるとは限らず、入所待ちの可能性もある
従事者のメリット・
デメリット
メリット
介護をメインで行えるので、技術向上に繋がる。オンコール体制が基本ないので、メリハリがつく


デメリット
今後廃止となる施設で、施設によっては早急な転職が必要になる場合がある

どこの施設にも特徴があるように、働く側も吟味する必要があるってことね
(…それ、1人で決められる気がしない…)

安定した仕事と収入バランス

比較的重症度が高い人のケアって大変なイメージだけど、学べる部分が多そう!
しかも介護に集中出来る環境と考えると、オールラウンダーになれそうね
介護療養型施設での勤務経験は介護業界で勤務を続ける上での強みにもなる
介護業界の転職に強くなるってことだ!!
それに収入もいいんだったら、すごく魅力だな~
廃止から転換期を進むうちに、離職も増えると予想される!
その分、施設ごとに福利厚生などで補われるかもしれんが、直接的な収入アップにはつながらない施設も十分に考えられるぞ!!
福利厚生・働きやすさをとるなら、介護療養型施設への転職もあり!

将来の安定、スキルアップを目指すなら、介護療養型施設で技術を磨いたあとに転職するのもありだ!
まとめ:安定した仕事=収入アップとはならいけど
介護療養型施設廃止後も介護業界で働くつもりなら、これから介護療養型施設への転職も視野に入れていい施設といえます。

・福利厚生の充実
・職場の環境
・自分のやりたいことが介護ケアである

これらを軸に転職を検討するのがおすすめです。
介護療養型施設からの転職であるというのも、今後廃止される施設だからこそ優遇されるケースがある場合もあり!

まとめ

受け皿となる施設が定められていても、施設の価値・職員の仕事内容がどうなるかはまだわかりません。

ただ、予想される収入は今までより少しアップしそうです。

利用側に様々な加算がつくことや、施設ごとの利用料がアップすると予想するため、それを反映出来ない施設ならば、職員にも偏りが出ることが予想されます。 

事前調査がすごく肝心ね!!
今後の動向に注目じゃ!!

 

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